落ちていた財布を、拾った人が駅員に届けようとしていたら持ち主が盗まれたと勘違いし暴力沙汰を起こして取り戻したというお話です。

所有権と占有権、遺失物を拾得した場合、拾得した人は拾得物の占有権を取得します。
正当に占有権を取得すればいかに所有権者でもその占有を不当に奪うことはできないということです。

建物の賃貸借における、家主は一旦賃借人に建物を引き渡した以降は、所有権を有する家主でも勝手に建物内に入れませんし、勝手に賃借人を追い出すこともできないというような関係に似ています。

刑罰の中でも強盗罪は重罪で怪我までさせているということで強盗致傷罪の刑期は無期又は懲役6年以上。
懲役3年以下の刑にしか執行猶予はつかないので今回のケースでは有罪となれば実刑です。
軽い気持ちでしてしまったとしたら悔やんでも悔やみきれない罪状です。

日常知らずに法を犯していたということがたまにあります。私たち法律家でも専門外の法律はシロート以下ということは多々ありますし、実際解釈次第で白黒が入れ替わるグレーゾーンというものまで存在しますが、法を生業としている以上は、知りませんでしたということがないよう日々勉強し吸収していきたいと思います。

大阪市西成区橘3-2-15
御木司法書士事務所
06-6659-8066

ぽちっとお願いします
にほんブログ村 士業ブログ 司法書士へ
にほんブログ村